勉強への投資と回収の考え方~なぜ技術の学校には50万を支払うことに躊躇しないのに、経営の学校に50万支払うのを高いと思うのか~

営業的思考

こんにちは。

飛常識な経営コンサルタント 高橋貴子です。

 

本日は、

「勉強への投資と回収の考え方~なぜ技術の学校には50万を支払うことに躊躇しないのに、経営の学校に50万支払うのを高いと思うのか~」

ということについて、お話をしていきたいと思います。

 

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技術を学ぶのに、●●●●万円を使うのに…

本日のテーマは、

「勉強への投資と回収の考え方~なぜ技術の学校には50万を支払うことに躊躇しないのに、経営の学校に50万支払うのを高いと思うのか~」

について、お話をしてみたいと思います。

 

「教室の先生になろう!」と決意された時、

その教室の運営に必要な技術を学ぶ学校に行って、

たとえばディプロマを取ってからといった形で教室を開講する方というのは、

多くいらっしゃるのではないかと思います。

 

私が知っているところで、技術の学校で高いなというイメージがあるのは、コルドンブルーですね。

授業料がとても高いイメージがあります。

私は、コルドンブルーを出ている訳ではないのですが、

3ヵ月だけパンを習える単発のコースには通った事がありました。

友人は、1年間くらい通って、200万円近い金額を払っていたと思います。

車一台は軽く買えると言ってましたので。(苦笑)

1か月あたりに換算すると10万円以上ということで、なかなかの投資金額になりますよね。

 

コルドンブルーは、学び終えた後、先生になる方やプロになる方も多いのですが、

同時に、ハイソな感じのセレブの習い事で、

「私コルドンブルーに通ったのよ~」という経験が欲しいという方もおられますね。

 

お金にも余裕があって、フランス語でレッスンが進むので、

その価値に対して高くないと思えば、支払う方もおられますし、

そういうお菓子やパンを家で作るというのは、自慢できたりするので、

それを見せたい方もいらっしゃると思います。

 

実務的に、味が好きという方にも良いのかもしれませんが、

他にも、大手チェーンの教室があったりもして、

とにかく、色んな形態はあるにしても、

「先生になろう」という人は、技術の学校には、惜しみなくお金を支払う方が多いのです。

※ディプロマのイメージです。

 

私が教室開業のコンサルティングを始めた頃、

自分のパン教室を6年回してコンサルを始めたのですが、

実際に実務として教室運営をやった上で、コンサルタントとなりました。

 

一番最初の走りの時は、自分自身も手探りで、

「悩みは解決したいけど、お金はあまり出せない」という方にもコンサルティングをしていました。

 

ただ、自分が営業職だったこともあって、自分自身もバリバリににビジネスをしたい人なので、

本来はガッツがあってやる気がある人を教える方が楽しく、

今は、そちらの方にシフトしています。(笑)

 

結果クラアントさんも、一見、エレガントなのですが、

男性気質の根性のある人ばかりとなっているのですが、

当初は、意識がゆるい感じの方も集めていたのです。

 

その中に、

「コルドンブルーなど、お菓子やお料理など、いろいろ回って、

授業料をすでに1000万円近く使っている人」がいらっしゃったのです。

 

 

8桁近い金額を投資して、赤字経営という結果に

これは私にとって大きな衝撃で、

まずその方のベースとして家が裕福というのがあるにしても、

それだけのお金を使って学んだ知識を活かし、フレンチの料理教室をやっていたのですが、

確か8品ぐらいを出す教室で教えていて、レッスン料が5500円くらいでした。

(※こちらはイメージ図です)

これは、「普通にフレンチを食べに行くより安い」という状況で、

ご主人もある程度は奥様の趣味的な活動として受け入れていて、

家から赤字分を持ち出しの状況だったのです。

 

この時の問題は、

先生ご本人も「お金が残っていかないのと、家からお金が減っている”感じ”がする

ということで、ご相談があって…

 

実はこの「感じがする」というのも、実はちょっと気にはなる部分でした。(苦笑)

まずこの方は月に、原価にいくらお金を使っているのかについて把握していなかったので、

レシートを合計してみてください、とアドバイスをしました。

 

なぜ原価を計算していなかったのかというと、

「赤字なのは確実なので、見たくない」(怖い)という事でしていなかったそうですが、(苦笑)

計算してみた結果、毎月、3~5万円の赤字であることが分かったのですね。

通常、これを修正とすると、レッスンフィーを上げて黒字にするのがセオリーですが、

現在のレッスン料金で、ずっと満席の状態だったのですね。

 

これは、生徒さんにとっては、お料理を習いに行くというよりも、

習えるし、趣味として食べにも行ける」という教室の使い方をしても元が取れるので、

生徒さんとしては通いやすくなりますよね。

 

それに対して先生側が、

「満席という喜びを取るために、経費を持ち出しして赤字経営をする」

という事で決めているなら良いのですが、

1000万円くらいを使ってコルドンブルーなどに通っていたし、

レッスンも毎月赤字で、それを旦那さんも知らないし、申し訳なくて言えない、

という状況だったのです。

 

しかし、レッスンフィーを上げると生徒さんが来なくなる、(とご本人は断言されてました)

という事でしたので、それなら、「趣味としてやる」と決めたら良い、という事で話は終わるのです。

 

経営として黒字にするなら、「値段が高くても人が来るコンセプト作り」を行っていく必要があります。

ーーーというか、このケースの場合は、そもそも赤字なので、

値段が高くても、というよりは当たり前の金額に戻すというニュアンスになるわけですが。。。

 

要は、このお話は何を伝えたかったかというと、

 

”教室の先生をやっている方というのは、技術の方には、躊躇なくお金を払うのに、

その金額のバランスに対して、経営の部分に払うお金を、高いと言う人が非常に多い”

 

ということなのです。

 

 

経営を学ぶためにお金を使わないと、稼げる訳がない

技術を学ぶ学校には200万円でも支払うのに、

経営を学ぶための学校には、20万円でも高いと言うのですね。(苦笑)

 

これは、投資回収の目線から言うと、感覚がおかしい状況だと思います。

なぜなら、技術というのは、持っているだけではお金にならないからです。

 

確かに技術は、目に見えますので、支払った分を手にした実感は、湧きやすいです。

それに対して、経営の知識や技術は、目に見えません。

しかし、教室の先生として、事業としてビジネスとしてやっていくなら、

経営の部分を学ぶは、必須と言っても過言ではありません。

たとえば会社員であれば、新入社員でも一定の給料が出ます。

これは、会社が給料分が赤字であっても、将来に期待して、

技術を学ばせるために支払っているという側面もあって、

社員の側からすると、タダで学ばせてもらっているという状況です。

 

それが、独立して一人になれば、今まで会社が面倒を見てくれていた部分に相当する学びは、

必ず自分でやる必要がでてきますし、

クライアントさんにいつも言っているのですが、

自己投資が一番、回収率が高いのですね。

 

たとえば独立後月商で20万円を目指すとすると、

年商では240万円を目指すことになります。

 

それを稼ぐための知恵というのは、

特にその業界でゼロからのスタートで、会社員からの転身ということで自力で稼ぐことを知らない人は、

それ相応の金額を投資してでも、最初に経営を学ぶことが必要だと思います。

 

年商が240万円なら、100万円くらいを使ってでも、学ぶ方が良い、

というのが私の考えなのですね。

そうしないと、いくら技術を身に付けても、先ほどの例のように、

「毎月3~5万円の赤字を出し続ける教室」になりかねないからです。

 

だから最初は、上記100万円の半分の50万円でもいいので、

50万円を経営の学びに投資して、年商240万円を売れる自分になったとしたら、

投資金額に対して5倍の金額を売れるようになる訳ですよね。

なのに、目の前の50万円を支払うのは、「高い」という人が多いのです。(笑)

学びに対するお金の投資の仕方について、

べらぼうに高い所に投げ銭しろと言っているのではなく、

経営の学びのために、月2~3万円くらいを投資するというのは、

ビジネス初期の頃は必要なのです。

 

教室開業のために投資してきたお金を回収をする上で、

技術だけではお客様は集まらないので、経営(集客)の勉強をしないといけない、という事ですね。

 

自分がお金を稼ごうとする上で、

自分自身に30万円や50万円の投資ができないという方は、

その後きちんと軌道に乗せる経営をするのは難しいと思います。

 

これは、できれば教室を開業する前の段階で、学んでおくのが理想です。

なぜなら、経営を知らずに、安い金額設定をしてしまって、

それで生徒さんが付くと、(満席になると)

後から料金改定をするのが難しくなるからです。

 

 

先生と似た感覚の生徒さんが、集まってくる

自分が払い惜しみをする人には、

その方に対しても払い惜しみをする人が集まる、という傾向があります。

 

お金というのは、循環させないといけない訳ですが、

世間的にケチという人には、ケチな人が集まってくる、という傾向があるのですね。(苦笑)

逆に、感謝してお金を使う人には、感謝してお金を使う人が集まってきます。

私自身を振り返っても自分と似た方が集まってくると思っているし、

(本気の事業へのお金払いがいい方)、クライアントさんを見ていても、そう感じますね。

自分と似たような生徒さんが集まってくる傾向があるのです。

 

たとえば、無料お試しというのがありますが、

無料お試しばかりを探している人も、世の中には一定数いらっしゃる訳です。

先生になりたい人で、無料のプレゼントにばかり飛びついている人は、

そもそも先生の思考がそういうタイプだと、

それと似たような人が集まってくる傾向が強い、ということです。

つまり自分の教室も「無料体験」には人が集まるが、

そこから先の有料の講座が決まらない、というイメージです。

 

こういった状況を変えて、しっかりと利益を出すためには、

経営の学びを得る必要があります。

そのためには、技術と同等程度の投資をした方が良いのではないか、

というのが、私のこれまでの経験から感じている感覚です。

 

ここにお金を出し渋ると、お金を得るための錬金術が無い状態ですので、

身に付けたお料理やお菓子作りの技術、知識は、活かせなくなってしまいます。

 

 

技術と経営の両輪で、教室を回していきましょう

私が、「学校ジプシー」と呼んでいる方々がいるのですが、

その方は、いろいろな学校を渡り歩いて、技術についてだけは、たくさんの学びをされている方のことを言います。

 

しかし、お金を作る経営も一緒に学んでいかないと、教室は上手く回っていきません。

 

教室が赤字回っていっている人は、お金の使い方を間違えているか

「教室を運営している」という、教室の先生になれている喜びにお金を使っている、(趣味化)

という事を、考えてみていただければと思います。

 

特に、料金相場がずっとやすく、疲弊しながらやっている先生ですね。

 

必要な学びのためには、

技術を学んだ時の投資額と同じだけを、気持ちよく経営に投資しているかどうかが、

一つの目安になります。

 

経営の実務を全く学んだことがない方は、

教室運営のための技術と経営の部分を、両輪で学んだ方がいいので、

今の状況をチェックしてみていただければと思います。

 

ぜひ、ご参考になさってみてください。

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