飛常識な経営コンサルタント 高橋貴子です。
本日は、
「異色のビジネス書!「ホットケーキの神さまたち」に学ぶ マーケティング理論」
という内容にて、お話をしていきたいと思います。
飛常識な教室集客コンサルタント高橋貴子
LINE公式アカウント
ご質問もお気軽に 1:1トークで高橋貴子と直接対話
ホットケーキとマーケティング、異色のビジネス書の内容とは?!
本日のテーマは、
「異色のビジネス書!「ホットケーキの神さまたち」に学ぶ マーケティング理論」
ということで、お話をしてみたいと思います。
つい最近、こちらの本を購入しましたのですが、
「ホットケーキの神さまたちに学ぶ ビジネスで成功する10のヒント」というタイトルの本です。
私は、こういった「異色」といった言葉が、すごく好きなのですね(笑)
この本が結構、売れているといったお話を聞いて、購入してみたのですが、
まず何に惹かれたかというと、「ホットケーキの経営から学ぶ、競争力、経営力や理念などを、お店を回りながら比較していた」
という点が、とても面白いと思ったのです。
そもそも私はあまり甘いものは食べないので、ホットケーキも食べないのですね。(笑)
小学生の頃に、ホットケーキミックスを使ってフライパンで焼いたのは覚えていますが、
この本では、著者の方が、気に入ったホットケーキのお店を30くらい回って、それらの事業を比較をしています。
「チェーン店が撤退する街の、キラっとこだわるホットケーキ」などなど、
ホットケーキにこれだけの副題を付けるのか…(苦笑)という部分にも、おもしろさを感じました。
通常のホットケーキといえば、いわゆるホットケーキという丸い感じのアレになりますが、
この本では、いろんなスタイルのホットケーキが紹介されています。
たかだかホットケーキ、されどホットケーキということで、こんなにあるんだなぁと感心したのですね。(笑)
私としては、後半のビジネスの解説の部分が気になるわけですが、
前半は、人によってはホットケーキを食べたくなってしまうかもしれませんね(笑)
それぐらい描写が絶妙です。
余談ですが、ホットケーキとパンケーキは何が違うのかというと、
基本は同じなのですが、多くの日本人は、別のモノと認識しているのだそうです。
パンケーキは薄くてデコレーションするものだそうで、確かに言われてみたら、そんなイメージがしますね。
さて、今回はそんな異色のビジネス書というところに惹かれて購入した本について、
確かに読んでみて面白かったというのはもちろん、
私がコンサルしている教室の先生方には、料理やお菓子、パンの先生が多いので、
みなさんのお役に立つ部分もチェックしようと思ったのが、この本を読んだきっかけの一つです。
みんなが知っているモノを、ちょっとアレンジして、真似しにくくする
ビジネスのところで言うと、「ホットケーキにはビジネスのヒントが詰まっている」と書いてあるのですが、
この本の中から、特に教室系にも通ずるヒントを、ピックアップしてお届けしたいと思います。
それは、この本の中で「差別化」と紹介されている部分です。
つまり、他とは違うオリジナル化された価値があるお店が人気となっている、と書かれています。
本の前半をお読みいただければ分かるのですが、ホットケーキも、これだけの種類があるか…という状況なのですね。
実はその状況は、自宅教室と似ているのです。
つまり、パン教室やお料理教室、お菓子教室もいろいろな教室がありますので、状況が似ているということです。
その上で、「差別化」というのは何かと言うと、
「お客様から支持」され、「簡単に真似ができない」こと、の2点です。
差別化はするのですが、他の会社がすぐに真似できてしまうといけませんので、
真似できない深いところまで、特徴を作り込めるか?という2つを持っていると、長続きするという事が書かれていました。
この方が言うには、競争戦略、 現場力、経営理念といった側面から書かれているのですが、
競争戦略の視点という事で、「一見ありふれたものにこそチャンスがある」と、書かれているのですね。
確かに、斬新なものは、目を惹きます。しかし、あまりに斬新すぎるとお客様がイメージできないので、その手前ぐらいの内容がが良かったりするのですね。
ですので、「宇宙食やってます」とか「宇宙食を教えます」という、あまりに斬新すぎる場合(笑)、果たして人が来るのかどうか?というイメージです。
みんなが知っている馴染みがあるもので、ちょっとアレンジされた、マネできないものを生み出すことで売れる、ということなのですね。
当然、教室の方も、パンの作り方という事で、たとえロールパンの作り方が同じだったとしても、
先生や教える環境、立地など、提供する人が違えば、同じにはならないということです。
真の差別化とは、何か?
真の差別化は何かと言うと、価値の複合化です。
いくつかの価値を足していって、組んでいくということですね。
そうすることで、新しい価値が生まれて、参入障壁が高くなるのです。
今、いろんな情報を手に入れるのがカンタンになりましたので、比較もすぐできるような時代になりました。
ですので、自分の価値を複合的に足して価値を生むと、マネしにくくなります。
私の場合で言うと、「7つの天然酵母で楽しむパン教室」を運営していましたが、それは当時、なかった教室なのですね。
実はパンの味を決める上で、パンの酵母というのはとても重要なのです。
酵母が変われば味も変わるからです。酵母は生き物ですしね。
たとえば、日本伝統古来の酵母を使うと、ほっこりしたような味わいになったり、
ドイツなどで使われる酵母を使うと、しっかりとした感じの味わいになったりするのですね。
このコンセプトについて、いろいろと人に聞いてみたところ、それは面白いという事で、本格的に教室のメインコンセプトにしたのです。
ではなぜ私が、天然酵母について伝えられるかと言うと、
会社員の時に様々な酵母について、営業部長として会社のトップや現場で話していた経験があるからです。
私はパン教室を開く前まで、営業部長として仕事をしていましたので、
こちらは自社の製品であるニーダーの話をすることで、酵母の会社の人は、それに対する酵母の専門的な内容を話しますし、
お互いに話す中で知った知識もあったので、酵母については、私が語る内容に説得力もあるということになります。
(※こちらの写真は季節の酵母を使う「畑のコウボパン タロー屋」。こちらでは訪れる度に新しいパンに出会える)
つまり、これを他の人がやろうとしても、参入障壁が高いですし、
知識の面だけではなく、設備の面でも、酵母は管理が難しいのです。
冷蔵庫を、酵母が占領してしまうイメージになります(苦笑)
幸い、うちの家の裏にはイオンがありますので、何かあれば都度、買いに行ける状況でしたので、
冷蔵庫を酵母のために使いやすいという、環境が許した部分もあります。
さらに私は、当時ですでに20年以上、写真の経験値もありましたので、写真とパンという価値の組み合わせもできました。
パンの発酵時間に写真を教えれば、待ち時間が無くなるよねといったように、組み合わせで作ったう講座を持っていたのも、特徴のひとつでした。
今の時代は、こういった「経験」に対してお金を払う人が多いのですね。
居心地がいい空間というのも良いですし、サプライズやアミューズメントというのが、教室に入っていても良いですよね。
私は、ディズニーランドのエッセンスを取り入れて、「来ると楽しくなるパン教室」ということを考えていました。
成形など、パンの事はもちろん教えますが、私に会いたいということで、来られていた方もいますし、
無理に次の段階のクラスにお誘いしなくても、自然と人が集まってくるというのがありましたね。
ですので、組み合わせで価値を生むのも、とても大切だと思います。
同時に、お客様の声を集めていくというのも大切です。
あまりその声に寄り過ぎるのも、良くなかったりするのですが、
お客様の声と、自分の提供できる技術を、どう混ぜていくかが大切なポイントとなるのですね。
異色のビジネス書!「ホットケーキの神さまたち」に学ぶマーケティング理論、まとめ
最後に一つ、どうしても大事なことをお伝えしたいと思うのですが、
それは、本気の誠意を伝える運営です。
つまり、手間暇を惜しまないということです。向き合う真摯な態度、熱量ですね。
これはやっぱり、お客様に伝わるものなのですね。
自分が楽したい方向に組んでしまう場合は、透けて見えてしまいますので、
やはり全力、一生懸命というのは、コースを作った時の熱量として伝わるのです。
その結果、集客もしやすくなるという事もあります。
やはり、真剣に作っていないプランは、お客様に「フーン」と思われますし、
しっかりと作り込んだプランは、やっぱり見てもらえるものなのですね。
マニアの方は、特に熱量が凄いです。
もし今回の内容が気になる方がおられましたら、この本を読んでみていただければと思います。
もちろん私は、この本の著者や出版社の回し者ではありません(笑)
ぜひご参考にしてみてください。
今回の記事を、動画でご覧になりたい方はコチラ
飛常識な教室集客コンサルタント高橋貴子
LINE公式アカウント
ご質問もお気軽に 1:1トークで高橋貴子と直接対話