こんにちは。
飛常識な経営コンサルタント 高橋貴子です。
本日は、
「10年以上の教室経験を持つ先生が陥りやすい経営難の傾向と打開策について」
ということについて、お話をしていきたいと思います。
飛常識な教室集客コンサルタント高橋貴子
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10年、20年やってきた先生が抱える悩みの、共通点とは?
本日のテーマは、
「10年以上の教室経験を持つ先生が陥りやすい経営難の傾向と打開策について」
について、お話をしてみたいと思います。
私のところには、いろいろな相談を持ち込む先生がいらっしゃるのですが、
何パターンか、悩みの傾向というのがあります。
たとえば、開業初期で、右も左もわからないという事でお悩みの方や、
自宅で事業を行うのも初めてということで、お悩みの方ですね。
もう一つのパターンは、「3年くらい自分でやってみたが、今一つ集客できない、収益が上がっていかない」
ということでお悩みの方です。
そしてもう一段階、経験値のある先生が抱える悩みというのがあります。
大体10年以上、20年弱といった経験値のある先生で、スキルはあるが、じりじり売上が下がっているタイプです。
教室集客の悩みは、大体この3パターンが見て取れます。
それぞれのフェーズによって、あるいは環境によっても、対策や、すべき事というのは変わってきます。
とりわけ、10年以上の経験を持つ先生というのは、とても似た傾向の悩みを持っているのですね。
そんな、10年以上の経験を持っている教室の先生が陥りやすい、経営難の傾向と、打開策について、
今日はお話をしてみたいと思います。
今は「正しい方向に努力した人」が、結果を出す時代になっている
ヒアリングをしている時に、10年以上の先生が持っている共通の傾向というのがあるのですが、
それはいったい、何だと思いますか?
これは、時代背景が影響していると思うのですが、20年以上の経験を持つ先生というのは、
当時においてはパイオニアでもあるのです。
今から20年近く前に、会社員でもパートでもなく、自宅教室で独立自営するというのは、
とても珍しかったと思うのですね。
そうすると、世の中のバランスは、需要と供給によって成り立っていますので、
当時の教室運営は、いい意味でバランスが崩れた状態でスタートできていたことが分かります。
つまり、教室の方が少なく、習いたい人の方が多い時代だったということです。
需要はすごく多いのに、供給が少なかったのですね。
習いたい人の数が、教室よりも圧倒的に多いので、
自分なりに作ったチラシや、ちょっとした集客の方法でも、ほとんど勝手に集客ができてしまう、
というのが、10年以上、20年未満の先生が経験してきたことなのです。
先生が、自分なりに集客を頑張っているのは知ってるので、語弊はあるのですが
そういった先生は、ビジネスとしての正しい集客方法という概念がなく、
勝手に人が集まる状態を、オープン当初から味わう事になるので、
計算をキチンとして集めていくという感覚が無いまま、10年以上、続けてきていることになります。
もちろん、教室の魅力がないと10年以上は続かないので、
その部分については本当に素晴らしい事だと感じます。
ただ、世の中は変わっていっており、今は、昔と比べ物にならないくらい教室が増えています。
新しい教室がどんどん増えているのはもちろんのこと、専門特化した教室も増えているのですね。
私がパン教室をやっていても、放物線のような形で、周りにどんどん教室が増えていました。
そういった、後からどんどん台頭してくる教室に対して、
どう有利に集客をしていくのかを考えているかどうかで、教室の未来は変わってくるのです。
まず大切なのは、自覚すること
時代の変化に対応して集客という概念を、
どうにか自分の中に取り入れようとされている教室の先生方は、
まだ業績の下がり幅が狭かったりもするのですが、
そもそも、
「どうしたら良いのか分からない」
「ブログって何を書いたらいい?」
「ホームページに何を書いたらいいのか分からない」
という状態で、じりじり下がってきている先生もとても多いのです。
もし、生活費のギリギリという状態にまで、売上が下がってきた時に、
「教室を続けるか」
「閉鎖してパートに出るか」
という選択肢になるかと思いますが、
お金というのが分岐点になった時、もし旦那さんに稼ぎがあったり、家に財産がある方は、
趣味化した教室を運営したら良い、という選択肢もあります。
しかし、10年、20年やってきている先生に関しては、
お子さんがおられれば、大きくなっていて、教育費などがかかる場合もあります。
旦那さんに、収入をあてにされている場合もあるでしょう。
ですので、「生徒さんが来ないから」といって、のほほんともしていられないし、焦る方も多いのです。
集客をちゃんとした経験がないから、
今まで楽にやってきている延長線上で、どうにかなるような気がして、
集客しようと努力せず、あがいている方もおられるかと思います。
自分で考えてちょっと動いてみる方もおられますが、
集客はロジックなので、正しい方向というのがあります。
私は、「集客は科学である」とも思っていて、教室の個性は出す必要はあるのですが、
きちっ正しい方法でやれば、きちっと人は集まってきます。
特にご自身が、「集客をしたことがないというのを、自覚できるか」が、第一段階でとても大事です。
「口コミと紹介だけでやってこれる、良い時代をやってきたんだなぁ」ということですね。
ですので、「何で売り上げが下がっているんだろう、どうしよう?」という、
自覚のない感じだと、ちょっと危ないかなと思います。
「今まで楽に集客できていたんだ。集客を学んで実践しないといけない時代になったんだ。」と、
自覚して、集客することを決意しないといけません。
先生によっては、楽をしてきたんだという事すら自覚できていない人もおれますが、
私はよく、クライアントさんに「現状維持は衰退です」ということを伝えています。
通常、推進力がないものは落ちていくからです。
ですので、「想像以上に頑張らないといけない」というのが1点目ですね。
結果は、相対的な頑張りで決まる
2点目は、これも少し耳が痛い、現実的な話なのですが、
ご自身の努力が、「相対的に見て、努力していると言えるか?」を客観的に自覚した方が良いです。
具体的には、
「私、こんなに集客、頑張ってます」
「告知も一生懸命しています」
「なぜ、こんなに頑張っているのに集客できないの?」
という人に、私が、
「どういう風にブログを書いて、ホームページをやってきたのか?」をお尋ねすると、
確かにご本人は頑張っているつもりなのですが、もっとやっている人がいっぱいいるのが現実だったりします(苦笑)。
自分では頑張っているつもりでも、みんながもっとやっていたら、普通ということになりますよね。
それは残念ながら世間一般から見ると、頑張っている方に入りません。
そんな先生には、現在地をしっかり自覚して欲しいので、ご本人が頑張っているのは確かに認めるのですが、
それで結果が出ないとすれば、それは、「全体から見ると普通」ということにになってしまうのですね。
ですので、昔は楽だったからと、その延長線上でそのままできると思っている人は、
難しいと思います。
強い想い、熱い想いが無いと、実行するのは難しい、ということですね。
ここは、衰退、あるいは停滞している人の先生の、次の課題となるでしょう。
もし自分が、「今の状況から脱して、また持ち上げていきたい」ということなら、
昔は楽だったんだと切り替えないといけません。
10年以上の経験を持つ先生のお話を聞いていると、
「昔は」という言葉を使う人が多いのですが、それはもう、今はそれは手に入らない状況なんですね。
全くゼロからやり直すくらいの気持ちが無いと、非常に難しいかなと思います。
自分自身との闘い、自問自答をしていますか?
3点目は、長く教室をやっている先生にとっては当たり前のことなのですが、
一つ、闘わなくてはいけない相手がいます。
それは、「ご自身の飽き」です。
ご自身の中にある「飽き」と闘う必要があるのですね。
特に、リニューアルをやってこなかった人は、教室に通ってくるメンバーも変わらないし、
仮に人が来ていたとしたら、惰性で続けて、チャレンジすることもない場合も多いでしょうし、
でも、とりあえず何となくお金が入ってくる…というような状況だと、
「飽きているんだけど、打開できない状態」になっているかと思います。
なので、新しい事にチャレンジする心が必要になるのですね。
得意ではない領域に挑戦することになったり、
口コミ以外の新規にチャレンジするなど、
飽き・惰性と闘うのは、自分へのチャレンジとなります。
特に、何も強い信念を持たずに、
「何となく教室を立ち上げても、人が勝手に集まってくる」
というのを経験してしまっていて、
集客の事など考えなくても上手くいっていた人は、
工夫することを忘れてしまっている場合も多いのです。
その時に厄介なのは、プライドが邪魔をするという点です。
「新しいことをして集客できなかったらどうしよう」
「失敗した風に見えちゃう」
という他人の目が気になると、チャレンジすらできなくなります。
その時に捨てるのは、自分のプライドです。
人からどう思われても、自分が信じる道を行くことです。
自分のプライドを捨てて、チャレンジをすることが、とても重要になってくるのですね。
教室をやってきた年数が長いと、どうしても守りに入る傾向が強くなり、
周りの目を気にしたり、人の意見など、外野の声が耳に入ってきて、
身動きが取れなくなってしまう方が多いのです。
そうこうしている内に、売上が下がってくる…という感じです。
やはり、年数を重ねた分だけ、悩みが深い場合も多いですし、
場合によっては事業整理をして、枝葉を切らないと、前に進めない人もいます。
正直、ちょっとしんどい人もいるでしょう。
しかし逆に、長年やってきた実績があるのですから、その中には、
「自分が気づいていない素晴らしい価値」があるのです。
まず、自分の教室にこういう価値があると気付いて、
それを組み合わせながら、必要な人に届けていくという事をしっかり進めていくと、
もともとやっている知識と経験がある分、
高単価の講座を作って売っていくのも、そんなに難しくなかったりします。
ですので、挽回するのも早かったりするのですね。
今までの状態を変えて、リニューアルしてチャレンジするぞ!と、
動けるかどうかも、大きなポイントとなります。
大切なのは、自分のやってきたことを信じる気持ち
現状を変えたい!と思った時に自覚して欲しい大事なことは、
自分を信じる気持ちです。
今日も別件で、クラアントさんの相談に乗っていたのですが、
「リニューアルしないといけない。でも、上手くいくのか分からない。
貴子先生は、こんな私がそれをやった場合に、上手くいくと思いますか。」
といったご質問をいただいたのですね。
その時に私が逆に、
「では私が、仮に、『あなたは上手くいきますよ』と言ったらやれるんですか?」と話したら、
「先生がそういう風に言うならできると思う」とお答えになったのですが、
ということは、私がどう言うかではなく、結局は自分で自覚したらできるんじゃないですか?
ということになりますよね。(苦笑)
つまり、自分を信じることが一番なのです。
結局、私が言ってできるなら、自分を信じるかどうかだけになりますよね。
もちろん私も、その人に実績も経験値も無ければ、「できると思います」とは言いません。
その先生の経験値や実績の深さは、ウェブサイトを見たらだいたい分かるので、
その人は、要は、ご本人が自分に自信が無くなっているだけなのです。
そういう時にはマインド的なことが必要になりますが、
私は、信じる気持ちを失っている人が多いのも、
長年の教室業をやっている先生の特徴だと感じます。
いわゆる法人からの依頼を受けやすいのも、10年以上の先生が多いのですが、
その際、安い料金で仕事を受けてしまう人も多いのです。
本来はもっと価値のある仕事を出来る人のはずなのに、です。
まずは自分を信じる、自分の未来を信じる。
これが、とても大切です。
10年以上の教室経験を持つ先生が陥りやすい経営難の傾向と打開策、まとめ
10年以上の先生が陥りやすいのは、昔は楽だったからと今も同じ気持ちで
活動しようとすること。
それを打開するためには、
①「昔は集客しなくても集まる楽な世界だったことを知る」
②「飽きと闘って、チャレンジする」
③「自分を信じて、変なプライドは捨てる」
この3つがポイントになります。
現状、「この先どうしよう、教室を閉鎖しようか」と考えている方は、
ご自身の状態を内観してみてもらいたいなと思います。
実は、そもそも私がコンサルをしたいと思ったきっかけは、
ものすごくスキルがある先生が、そのスキルを活かせないで、
普通のパートさんや事務など、違う業界に入ってしまった事でした。
辞めないで欲しいと思った先生が、教室運営を続けられず、止めてしまったのですね。
それは、私がコンサルタントを目指したキッカケでした。
つまり、教室の先生としてのスキルはあるのに、集客のスキルが無かったのです。
それを私が教えられたら、その先生は、教室を続けて、稼げるようになります。
そんな、辞めないで欲しい先生を救いたい、というのが、
私がコンサルタントになろうと思った動機です。
10年以上の先生であればあるほど、収益を出して続けて欲しいと思います。
そのためのマインドも含めたノウハウの提供は、今後も続けていきたいと思っているので、
これをきっかけに考えてみていただければと思います。
せひご参考いただければ幸いです。
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飛常識な教室集客コンサルタント高橋貴子
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